エデン〈小噺〉、他/道草次郎
 
神さまはそれを見てよしとしました。

 やがてさいしょの動物が生まれました。神さまが自分の好きなかたちを選んでつくったのです。生まれたてのその動物はまだ歩けませんでした。なぜなら足がなかったからです。神さまはおもいました。

(うん、これでいい。この前のときは足をつけたのが失敗のもとだった)

それからその動物には手もないことに気づきました。神さまはひとりうなずきました。

(これでいい、これでいい。間違いは繰りかえさないぞ)

この前のときは七日目を休日とした神さまですが、今回はそんな余裕はありません。七日目もせっせと世界をこねくりまわし続けたのです。

 そ
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