エデン〈小噺〉、他/道草次郎
 
しく。





・・・・・え? 私?





 私はですね、自分でもよく分からんのです。どうしてここにいるのか、はたまたどうしてこんなことを喋っているのかも。まあじつのところ、およそ見当は付いてますがね。どうせアイツらがまた暇に任せてでっち上げたんでしょうよ。ええ、まあそんなことはよくあるんですよ。え?いや、私はいっこう気にしませんね。だって、私にはとっておきの秘密があるんですもの。えーとこの箇所は、ちょっと録音止めてください。あ、ハイどうも、けっこうです。

 

 それはね、アイツらには絶対に秘密ですよ、それはね本当はアイツらが私を創
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