人生最大の闇#2.5/a i
 
える形で病を負っていても、私の口から症状を言わない限り、両親は気づいていない、視認すらしていないようだった。おかげで、自分で頑張るという主体性は生まれたのかもしれないが。いざ、本当にヤバい、マズい事態だとなっても、病院に行くときには、「またあんたのせいで怒られるじゃない!」「先生に怒られるのはわたしなんだからね!?」「なんでもっとはやく言わなかったの!」と口を酸っぱくして言われた。そうやって、まだなにも先生に言われていないのに、私がお母さんに怒られるのだって辛かった。ますます言えないで、深刻な悩みは自分で解決するようになった。人間関係、友だち付き合い、恋愛、夢、学校生活……さまざまなことに挫折して
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