人生最大の闇 #2/a i
 
当時まだ小学5年生(10歳〜11歳ほど)のことだった。

卒業までの年がつらかった。誰にも言えずに、ただ「なんかあの子変だから」といって嫌われたり、避けられるのがかなしかった。しかし、それでよかった。「みんな、わたしから離れて」と、まるで病原菌というか病原体を集団から引き離すかのように、地元の中学で過ごす先ゆきに絶望して、遠くの学校に受験して通うことになった。例え絶望が待っているとしても、なにが起こるかまだ分からない、先ゆき不透明の夢の世界だったから、それが心をいちばん楽にしてくれた。結果として変わらないのだが。

ーーすべての選択が、のちに私の運命を変えることになる……。
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