人生最大の闇 #2/a i
 
えなかったのだが、なにより、それが自尊心を崩すことに大きく関わっていたからだ。勇気がいることだった。次第に後ろの席の人や周りの人ににおいや音を立てないように気をつかったり、少し腰を曲げて猫背にするようになった。しかしそうすると、余計に周囲の人に気を配るのに緊張して、唾液の分泌が止まらなくて、呑気症といったものにも学校生活で悩まされていた。が、一番辛かったのは、自身の体調不良や痛みもそうだが、おならをすることで、後ろの席にいる(男女交互に座っていたので)男の子が、授業中ずっと鼻をすすっていることだった。こればかりはどうしようもなかった。謝ったとしてもやめられないのだから、災難でしかない。それは最悪だ
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