中古品の朝に/
武下愛
誰かが手放した幸せを前に逃げ出してしまった自分。
誰かがおくりたかった日々を生きている自分。
誰かが誰かがと続いてく。
そんな事だなんて言えない代わりに頬に付けた冷えたカンカンジュース。覚えてる?
いつの間にか十数年たってたって話。
生きているって不思議ね。死にたくもなるけど。それでも生きてる。それだけで世界は閉じずに広がってる。
ようにように、見える。を繰り返して。
ハムとトーストもせっとで。今、コーヒーを飲もうと思ってる。
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