6号線を下って-磯原の海/
Giovanni
ったから
思い返せば
今も黄昏の光の中
ライディングブーツで
砂浜をふらふら歩く
自分の姿が
脊髄の奥底から浮かんできて
体が疼くような
すぐ手を握って
引き戻したいような
居たたまれないような
嫌悪しても愛しいような
そんな思いが渦を巻く
あの海をもう一度
歩いてみたい
今なら
僕はふらつかないで
歩けるだろうか
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