詩の日めくり 二〇一五年三月一日─三十一日/田中宏輔
 
慮のせいで、対処を誤ってしまうことが多いような気がする。
 しかしながら、あまりに深く思考することは、沈黙にしか?がらず、ふつう、人間は、浅慮と深慮のあいだで、こころを定めるものである。偉大な精神の持ち主だけが、そういった精神の持ち主の言葉だけが、深慮にも関わらず沈黙に至ることなく、万人のこころに響く、残りつづけるものとなり、後世の人間を導くものとなるのであろう。言葉と書いたが、これを魂と言い換えてもよい。


二〇一五年三月二十三日 「トライアングル・ガール」


トライアングル・ガールのことが知りたい?
じゃあ、そのペンでいいや。
それでもって、彼女の顔をたたいてごらん
[次のページ]
戻る   Point(14)