詩の日めくり 二〇一五年三月一日─三十一日/田中宏輔
二〇一五年三月一日 「へしこ」
日知庵で、大谷良太くんと飲みながらくっちゃべりしてた。くっちゃべりながら飲んでたのかな。ケルアック、サルトル、カミュの話とかしてた。へしこ、初体験だった。大人の味だね。帰りに、西院で駅そばを食べた。毎日がジェットコースター。
二〇一五年三月二日 「ぼくより背が高いひとがいない」
ぼくは身長がひじょうに高いので、いつも、ひとの顔を見下ろして話してることになるのだけれど、たまには見上げながら話す経験もしてみたいなとは思う。でも、ぼくより身長の高い人って、まわりに一人もいないし、道端で歩いてるひとたちも、ぼくの半分くらいの背しかないし、無
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