極寒の朝に/こたきひろし
考え込んだり
悩み抜いても
そこから解答引き出せないよな
そんなら
いっさいを払いのけて
ノー天気に生きたほうが
良いんだよ
運が良ければ
幸福の頂点に手が届くかも知れないし
そこが不幸の泥沼なら
一歩足が抜けて
前に歩けるきっかけになるかも知れない
なんてね 無責任に
こうやって
インターネットに詩を飛ばしながら
これまでに何羽飛ばしたかなんて数えてないさ
何千羽飛ばしても
直ぐに宇宙の彼方に飛んできえてしまうから
孤独の不味い木の実をカリカリと噛みながら
スマホ片手にさ
詩を打ち込むなんて
マスターベーションと
何も変わりないかな
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