無題/
道草次郎
なんにもできない
この詩に涙の塩辛さを染ませることも
……
だから
それができないなら
詩などだめなのだ
ぼくは非才などべつにきにしない
たましいのことが
ずっと気にかかるのだ
ぼくの詩がわるいなら
それは
ぼくが悪性なのかも知れぬ
そのことが
なによりつらいんだ
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