われに死地を/道草次郎
菜の花のおしたし風にすきとほるほどな弔列春もみえずに
くちびるのまわりたくさんなかつお節のよな古語の御祠
とてもながーい縦書きの文章のよな気持ちです透き通ってゆくにごりみず哉
こころゆるぎふららの穹に春雨にゃ尋めゆく我ぞ独りなりけり
しなびれてしにそびれてはしにかるのケセランパサラン死地に赴く
脳のある鷹なら風花の鷹なら春は名のみの頃まで生きよ
我といふ美しき壺割りて切る血溜まりにすむうつくしき我
はるまでははるのほとけをみるまではそれまではそらあさぎ色かも
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