落穂/道草次郎
すらできない宇宙の何処かに存在する惑星(これも惑星という比喩を使う他ない)に、植物に似た何か、地球に繁茂しているあの緑のカーペットたちに近い何かが、どういった形で存在し得るのかは、想像の極北のさらに北に位置する事である。ましてやそのニッチたるや、ほとんど想像不可能ですらある。我々の数学の成り立たない宇宙、もしくは平生の論理の成立を拒否する別物理宇宙の子午線は、それでも螺旋(これももちろん比喩!)と言う表現を持ってしなければ、到底、この三次元的理解可能範囲に落とし込むことは不可能なのだ。ところでこの世界は二次元である。ここ、こうして文字を書き込んでいる紙面は二次元世界。二次元世界に三次元的な存在者が
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