破壊と構築について/アラガイs
ーが覆面で行っている創作活動ではないのだろうか。
ビートルズのアルバム「サージェントペパーズ〜」は従来のファンを大いに戸惑わせた。結果離れていったミーハーなファンは多かった。当然ビートルズ自身にも予測はできたのだが、彼らは真の破壊と構築に向き合ったのだと思う。今ではアルバムの評価も皆さんご承知のとおりである。
そしてもう一方のバンクシーである。彼の書く画は額縁という空間を超えて時と場所を選ばない。否、実際は選んでいるのだ。いつ消されてもおかしくない。という空間である。
そのことから考えてみれば、このビートルズの破壊的な革命とバンクシーの革命的な創作活動は構築という概念を覆してしまった。
芸術において本来の目的とはその形づくりである。そしてカタチとは紙幣でもなければそのことから得られる価値でもない。ビートルズとバンクシーの破壊と構築。その両方に共通して云えるのはいままで誰も手をつけられなかった手法。それは結果残さない遺らないでいい。とさえ主張にみられる点ではないのだろうか。
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