生まれ来る子供たちへ/花形新次
誰かが
あなたの言葉を待っている
そんなわけありません
だからただ闇雲に
自分が言いたいことだけを
言葉にするのです
他人のことなど
一切構わず
ただただ自分のための
自分の言葉を
誰にも
理解されなくてもいい
完全無視でもいい
いや、その方がいい
たった一人
切り離された
完全に孤立した人間として
吐き出すのです
呪いの言葉
=祈りの言葉を
誰かが
誰かの言葉を
待っていることなどありません
それは幻想です
誰かのことなど
全員死んだとして
いや、死ぬことを望んで
自分の言いたいことを
言いましょう
これから生まれ来る
子供たちのために
生まれて来なかった方が
良かったと
地獄に堕ちやがれ
ファッキン、ヒューマン!と
ハイハイ
それでは
春休みにはハワイに行きまーす
戻る 編 削 Point(0)