銀焔絶歌/道草次郎
という名の
人類期中葉に展開した
擾々たる生態系でもあるだろう
行先は分からない
行先はあまりにも分からない
素晴らしい者達が街を飛んだり
太陽の下でたくさんの
原子をあつめたり増やしたり育てたりするだろう
そうなることは
本当は悲しい事でもあろうが
虚しい心映えしか持たない燠には
そうなることを信じ
そうなるようになって行くことの他はないと思う
成程
体を燃やさなければならない
とも思うが
体自身の為にそう思うが
それは正しい道なのか
分からない
分からないけれど
分かるまでそれまでは
心を切り刻まなければならないだろうことのみが
わかる
心自身に誓って
そう
分かり切るきる
止風
それだけが
それのみが
ただ一つ
ただ一つの
幸せなのかも知れないと
そう
思ったりもして
胡乱な邪気
瞑目し宙へ祓い
。
銀焔、
戻る 編 削 Point(2)