詩の日めくり 二〇一五年一月一日─三十一日/田中宏輔
「わっ!」
「うん?」
「びっくりしないんですね。」
「なんで?」
「いや、いままでのひと、みんな、びっくりしたから。」
「ぼくは、反応が遅いのかもしれないね。」
なんでびっくりさせようとしたんやろうか。
あの男の子。
もう20年くらい前のこと火傷。
火傷ねえ、笑。
無名であること。
ぼくの作品や文章には
完全ゼッタイ的に無名な人物がたくさん出てくるのだけれど
それでいいのだ。
と思う。
『マールボロ。』のシンちゃんについて。
とても相性が悪いのだ。
なんかのときだけど
なんのときか忘れたけれど
あ
誕生日かな
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