詩の日めくり 二〇一五年一月一日─三十一日/田中宏輔
スチックの蟻」
赤色や黄色や青色や緑色や紫色など、さまざまの色のプラスチックの10センチメートルほどの大きさの蟻が、ぼくの頭のうえにのっかっている。で、ぼくの脳みそから、赤色や黄色や青色や緑色や紫色など、さまざまな色のプラスチックのぼくの脳みその欠片をとりだして、カリカリ、カリカリと齧っている。
二〇一五年一月十五日 「ウサギには表情筋がない」
ぼくが孤独を求めているんじゃなくて
孤独のほうが、ぼくを求めているんじゃないかなって思うことがある。
ぼくはそこに行った。
なぜなら、そこが、ぼくにとって、とても親しい場所だったからだ。
Poets eat mon
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