ラムネ/アンテ
 
まだ
体は軽い方だ
夕方になる頃には
手足がだるくなって
学校から帰る途中
何度も休憩しなければならない
肌を指で押すと
言葉でぱんぱんに膨れあがっている
針で刺したら破裂しそうだ
夜はごはんを食べる元気もなくて
お布団にやっとのことでもぐり込んで
目を閉じると
次の瞬間にはもう朝になっている
布団から抜け出して
また同じ一日のくり返し
くり返しだった

なにがあっても慌てないでね
ヒロコちゃんの手のなか
ビー玉を押し込む道具が
わたしの頭のてっぺんに押し当てられた
目の前
前傾姿勢の胸が
小さく息を吸った
頭の芯がぐっと押された瞬間
カラン

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