監視社会の誕生/花形新次
あらゆる人がスマホを手にすることで
監視者になる
どいつがどんなことをしているか
いつでも何処でも見張っていて
すぐさま記録しSNSで世間に晒す
晒される世間は単一の価値観
健康、健全、善良、明朗、快活等に
同調することを良しとして
そうでないものを徹底的に排除する
そして監視者は
同時に監視される者でもあり
いつでも入れ替わり可能だ
これがファシストやスターリニストのような
時の強圧的な権力者によって
意識的にもたらされたものではなく
強欲企業と便利で新しいこと大好き一般人から
自然発生的に生じたものなのだから
推して知るべし
権力は何処にでも転がっていて
自分たちの価値観に従うように
常に強制力を働かせているということさ
私たちが対抗するには
ユナボマーになるしかないのだろうか?
それとも
このまま借りてきた猫のような
生活を自分では気付かないまま
続ける他ないのだろうか
とりあえずよく分からないので
ユナボマーの本読んで寝ようっと
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