音楽へのオマージュ(補遺)/道草次郎
「四季・冬/ヴィヴァルディ」
白き朝の喜び
雪の結晶に刻まれた
神の名を目にしてわらう
童たちの純朴さ
橇の手綱をにぎるてのひらの傷み
冴えざえとし
小高い丘を越えてならび立つ
針葉樹の露はきらめく
朝餉のけむりのかなた
はるか高山に
群れ咲いているだろう
百合たちのほね
「ピアノソナタ第二番アレグロ/ベートーベン」
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掃除だ
掃除だ
大掃除
みんな出てきてやろうじゃないか
これをそっちへ
あれはこっちに
さあどうだ
これでどうだ
きみは掃除が好きかい?
ぼくは掃除がすきなのさ
うたう小鳥の
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