バード/
純太
バード!
その飛び立つ瞬間の
美しい記憶が頼り
二度とは同じ羽を広げず
同じ飛び方をしない
美しい記憶が頼り
そして僕らは
いつもこんな平原をさまよう時
とてもとても
ジェリービーンズを探すけれど
その時なのか
いつなのか
気がつけば
ではない素朴な大豆が
探していたものになる
永遠の記憶は
浮遊であることを知る
雨や土や太陽の
呼吸の中で
バード!
今年の感涙の粒は
去年の感涙より
もっと多いだろう
比例して
思い出という皮を脱いで
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