便/
津煙保存
*
不思議だ
のたうつ腸
肉眼では見えない 誰も見ることができない
便意を催し、便意そのものを隠す。無表情を装うとも耐えきれず、半笑いと泣きべそと怒りの滲む面をぶら下げては小走りに突き進み、こわばる股を気にしながらさまよう。
そして海原の果て、草原に屹立する白亜の直方体。ドアのノブに手を掛けドアを開け錠を掛ける。
ベルトを緩めパンツをずらす、
腰を下ろす、
気張る、 捻り出す、
踏ん張る、
堪える唸る、
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