瘡蓋/
月夜乃海花
気づ間についた親指に
小さくこんにちはと可愛らしくご挨拶
お前はいつ出来たんだと聞いても
知らんぷりで大きくなるばかりで
親指でえへんと喜ぶ瘡蓋に呆れるばかりで
笑って泣いて過ごしていつしか
ある日、居なくなっていた
今更どうだっていいんだが
お前は最後泣いてたっけな
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