揺るぎ無いイズム/ホロウ・シカエルボク
 
かの死かもしれない…俺がなにを言いたいか分かるか?これはとても気の長い話だ、追いかけても追いかけても捕らえることが出来ない陽炎みたいなものだ、けれど、どちらかと言えばそんなものばかりを俺たちは追いかけてしまうものだとは思わないか…それが、誰のためのまぼろしなのかっていう、それだけの話に過ぎないさー俺は一杯の水を一気に飲み干した、それは体内へと滑り降り、あらゆる役目を果たしたあとで、いつか小便となって下水管を流れ落ちていくだろう。


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