破断された時間/道草次郎
 
俺なんて所詮ぐちゃぐちゃのコードで、解きほぐせばただ単純な線で
俺はだから屑なんだし
屑って程の値打ちも無いぐらい
屑なんでって、それを言って相手の反応をうかがってるあんたの屑さ加減はよく分かったけどだから何?って
顔を君は電話の向こうで絶対してた。
言葉はそれ程じゃなかった。
言葉は疲れてしまっていた。顔だけが、ぼくを辛うじて蔑視してくれたと思いたい。
たしかに互いに、というよりは
いつからか僕の方がちょっとした引っ掻きキズにも過剰反応するようになった。
知らぬ間にほんものの下衆の道を歩いてるんだろうか。
君が針でさすと、ぼくは宇宙と生命への呪詛を吐くようになった。
この変
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