女王の結婚/チアーヌ
 
という噂でしたし、なんといっても美形なのでした。女王様は隣の国の王子を何度も舞踏会へ招待し、夜は何度もベッドを共にして王子に大サービスをしました。王子は気をよくして、それなりに満足してくれたようなのですが、いざ結婚の話になると、多額の支度金と女王様と別居生活をするためのお城を建ててくれるように要求してきました。女王様はそれでもいいと思ったのですが、話によると王子には何人もの恋人がおり、そのためのお金とお城が必要だということを臣下の者に聞き、さすがに虚しくなって王子との結婚を諦めたのでした。
そのことを王子に伝えると、王子は女王様を鼻で嗤い、「ブスなんだからしょうがないじゃん」と言いました。

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