刈り込みと冬/道草次郎
 
たものを使ってしまい、それが破損したり老朽化すると慌てて代替品を探すのだ。

今年最後の焚き付け。
落ち葉は朝の九時ともなればその湿り気を幾らかは飛ばすので、熊手で掻き集めて一輪者で運び火にどんどん焼べていく。ついでに、剪定して間もない枝がユキヤナギの周辺にあるので、それもかき集め引きずっていき焔の真上で熊手を停める。先っぽに引っ掛かったのを左手でもぎ取りパラパラと落としてやる。すると、燃えやすい枯れ枝やチリチリに乾いた落ち葉はじつに勢いよく燃える。次なる焔の言葉を捲し立てるかのように。たまに火力が強くなり過ぎ袖口を燃やしそうになるが、まず燃えた試しがないので未だに高を括っている。燃えたら可
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