人間アレルギー(短編小説バージョン)/月夜乃海花
 
きたくもない騒音。涙が流れた。悲しみのような感情はなにもなかった。しかし、涙が溢れていつか人間の声を聞くと涙が止まらなくなった。眼科に行っても原因不明のアレルギー症状などと言われて目薬が処方された。案の定、効果はなかった。
ある時、唯一のたった1人の友人に相談したのだが、ストレスでは無いかなどと言われてしまい、挙げ句の果てには目が痒くなり目を擦らずには居られなくなった。友人にはもう会わなくていいとだけ言われた。泣きながら、ごめんと謝ることしか出来なかった。
私は精神科に行って、今までの症状を医者に説明した。すると、医者はストレスによる症状である可能性が高いと言った。その後、血液検査をすることに
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