ピーナッツバタートースト/ホロウ・シカエルボク
 
に偉そうに話せるほどのことはしてきていないに違いなかった。いつか痛い目に遭うわよってあたしは何度も忠告した。
 「ナイフで脅されて、無理やり突っ込まれて、終いには殺されるかもよ。」
 あたしがそういう度にマリはお馬鹿さん、というようなムカつく笑みを浮かべて
 「大丈夫よ、あたしのボスはとても良くしてくれるの。お客はみんな優しい、綺麗な男の子ばかりよ。」
 「綺麗で優しいからってナイフと性欲を持っていないとは限らないわ。」
 ふんだ。
 「あんたなんて二回ぐらいしかセックスしたことないくせに。」
 それがマリの決め台詞だった。相手が誰かってこともマリは知っていた。あたしとマリは高校の時
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