置手紙はお終いだからそんな風に死んでしまう/ホロウ・シカエルボク
 
と不当にだろうと、とにかく流れ続けたいとしたもんじゃないか、循環をしていればそこにはリズムが生まれる、フレーズってそんなものを語ろうとして生まれてくるものなんだって思うぜ、特別に何かを伝えたいとかーあるだろ、愛だとか、反戦とか、原発とかさ…そういうことじゃないんだ、表現って、ただ出てこようとする生きたいって気持ちを、出来る限りありのまま出してやるだけなのさーもちろんそんなこと完璧には出来はしない、どれだけ回数を重ねたって少しだけ違う感じがする、だからもう一度やろうとする、同じ言葉を使っても、同じ意味にはならないっていうのはそういうことだ、立ち止まってはならない、いまその時どうしたいのかを徹底的に追い求めることだ、形にも主義にもこだわる必要なんてない、むしろそこからどれだけ離れられるのか、人間という生きもののどれだけ奥底まで掬い出せるのか…俺はそういうもんだってずっと考えているんだよ、そして出来ることなら、最期の最期までそれを続けてくたばりたいね、本当はかたちにならないものを追いかけ続けるって結局はそういうことなんじゃないのかな。


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