コトバ、無音の 夜に打つ/ひだかたけし
如く
毅然と優美に響き去る)
声は問いを拒絶スル
するっと逃れて笑っている
スルースルー
するするするする鳴(泣)きながら
声は言葉を燃え立たせ
言葉は未だ声を鳴(成)らせず
ナラバ
今は、、、
言葉叩くしかシャアないヨー!
耐えて叩いて
貴女を追う
黄泉の果てで喉震わせ
不思議な身振りで踊り続ける
貴女の後ろ姿を抱き締める
その日夢みて物質の
コトバ、無音の 夜に打つ
(独り響きを確かめながら
貴女の木霊に寄り添い努め
底の底底果ての果て
触れ触れ触れ触れ独り震え
響き木霊のなかでのみ
己の在処を示すモノ!)
獣の声、
響いている
死者の声、
響いている
師走も遂に走り出し
怒涛の静けさ霊園墓地に
ほのかやわらか木霊する
死者よ獣よ
宇宙の声よ
意味も響きも未分化の
オマエをわたしは未だ知らず
涙流して抱き締める
沈黙の底を掬いながら
必死ヒシと抱き締める!
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