ひとりタープの下で/
Giovanni
あなたを初めて思い出す
彼方に雷鳴響く午後
風はさざさざ川面撫で
古代の祭りのようだった
私はひとりタープの下で
数しれず眠る夢を見た
土中に斃れる夢を見た
汚濁のように瑕疵のように
濡れることなく夢を見た
いつの間にやら雨始まって
あなたが私を見ている
私はひとりタープの下で
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