数え歌/月夜乃海花
 
零、煉瓦に囲われ取り憑かれ

一、私は拳を握りしめ辺りを壊し続けた

二、隣には空へ飛ぼうと脚を壊し続けてるものが

三、それを壁の上に座り覗く哀獣たち

四、猟銃たちに睨まれる哀獣たちは気づかない

五、一発、ぱん!と聞こえた銃声

六、嫌だと叫びながら落ちる獣達

七、みんな同じなんだと正義を片手に笑う道化師

八、ただ壁に取り残されて足掻くもの

九、今は賑やかに壁の中は仲良し殴り合い

十、そして誰もいなくなった


da capo.




10.ねぇ、あそこの動物かわいいね

9.あれは「ニンゲン」というのよ

8.ニュー
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