布団の中、布たちは詩う/月夜乃海花
 
夢を見た。

少女が独り働かせられて、夜も身体を使われていた。
白い肌の海の外の国の話だろう。
その少女は声を出すことさえ禁止されていた。
少女が大人になり、30代になってから救出されたらしい。

だがそれでも
何も言わずに綺麗な肌に
似合わぬ白い濁り目が目立った。
ある時、その少女だった女は
男とショッピングモールに行く。
ショッピングモールで女を見失う男。

女を見つけた。
女はじっとショッピングモールの中の
大聖堂の時計台をじっと見つめていた
男と目が合った時彼女は
「あ、

ここで目が覚めた。あの女の人は誰だろう。
あの少女は骨のようだった。

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