凍歌/
おろはげめがね
僅かに晴れた朝に
太陽が死んでから
街では優しさが忘れられた
祈りの声は消えて
黒い虹のような桟橋から
ぼろぼろと人々が零れていく
風たちの呟きは絶えて
今日も空という空を見ない
やがて聖者や天使たちは
悲しみのうちにこの地を去るだろう
それでも激しい雨のなか
立ち尽くす君がいる
命は燃え続ける
この嵐を終わらせるために
私は私を閉じてしまいたい
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