極力、眼を現実から反らしたい/こたきひろし
 


人は自分の運命の星から降りる自由はないのだ

イヤと言うほど思い知らされている

お金が潤滑に回らない人生
お金の心配が尽きない人生

なのに
お金に恵まれたせいで
いっそうお金に翻弄される
人生もあるらしい

そんな現実から極力眼を反らして
物を書いてる自分がいる

書いてると言うより
スマホに打ち込んでる

打ち込み終えたら送信をクリックしてしまう
そんな
私の精神構造は
果たして
豊かなのか
それとも貧しいのか

それとも
送信する瞬間の快感に依存しているだけなのか
戻る   Point(4)