秋の日曜日の朝/ジム・プリマス
秋の日曜日の朝
部屋の空気は冷たいままだ
背中に回した電気ストーブに
手をかざして
かじかんだ指先をそっと伸ばして
ホッと息をつく
色んな事が過ぎていった
働くのをやめた
人に迷惑をかけたくないから
少し楽になった
国からもらった金で
美しいPCスピーカーを買った
「電気クラゲ」というあだ名をつけて
愛用している
「電気クラゲ」は素敵な音がするんだ
タバコがまた値上がりした
止めようと思ったけど
結局、一箱350円の
一番安いタバコをまた吸い始めた
生活は相変わらず苦しいけど
楽しみがないわけでもない
今、最高にかっこいい自転車を注文し
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