雫-死図/すいせい
 
け真似て
片肢のはくてふがないている
喉のおくに押し込むように
火を走らせて


うえへとうえへと
削る
固形になった呼吸


そぶりはそのまま
演じるくちもとに
零れる
健やかに


みつけだした
図形を一本ずつ
指でたどり
血をたらす


 (おくる
もういいかい
貼りついた
レースの幽霊に
哀しげに眉をまげる


いつか
光さすみずそこへ
おち
出逢う
おさなごの
その
半解凍のえみ
 火を飲み込んだ
 はくてふのえみ



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