ゆめうらら  (田中修子さんの詩『はなうらら』への返詩です)/トビラ
 
死に場所を夢みていたのかもしれない
自分を残さないくらい燃やせる焼却地を

花びら、はがれれば、火花にきらめく
灰になれよ、青春
火傷の焼跡、はがれないくらい
焦土と化せよ
生焼けの夢、炭化するほど
燃やせよ
天使の花蜜ふりまいて
金橙の焔ごうごう
胸を裂いて鮮血で、讃えて

涙の降る夜
疲れはてて眠るやすらか

夢をみたんだ
逃げていたんだ
目が覚めて、痛んだ胸が咲いて

鳴りやまない
鼓動は子どものように弾んでいたんだ
認められない
認めたい想いが宝物だったんだ
何も残らない
きれいな余白があったんだ

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ゆめうらら

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