光 プリズム/おろはげめがね
風を待つ秋の夜に路傍で空を見上げていると小さな星がひとつ消えました
その星の光は何万年もの旅をしてここにたどり着いたといいます
何万年も前に小さな星は消えていました
私が見ていたものは星だった光です
星だった光と私だった記憶が出会ったこの夜にも誰かが死んで誰かが生まれます
人は死んで二度と戻りません
星も消えて二度と戻りません
この宇宙だっていつかは壊れることを知っています
子供の頃それが怖くて神様にお願いをしました
どうか明日世界が終わりませんように
僕と家族と友だちが死にませんよう
毎日お願いしていました
夜中に目覚めた時にはいつか死
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