あと3時間で死にますので、その辺よろしくお願いします。(短編小説)/月夜乃海花
 
。」
光希の目から涙が溢れる。
「光希。」
突然、息が苦しくなる。どうやら、3時間が経ったようだ。本当に死ぬのか。息が出来なくなる。光希。また生まれ変わったら光希と__。
「あのね。」
光希は淡々とした声で言う。
「一つだけ言わせて。私、光希(ミツキ)じゃなくて水樹(ミズキ)だから。」

___

女の前に倒れた男。泡を吹いている。
「水樹様、今回もありがとうございました……。」
レストランの店長はオドオドと動揺しながら、女に話しかける。どうしても慣れない。女は淡々と肉を食べている。
「このお肉好きよ。あとこのワインも__。」
「動揺はされないのでしょうか?その、相手は
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