死ぬのが怖くて/こたきひろし
 
死ぬのを怖がるのは生きているあかし
だけど生に執着するのは
ただ死を恐れるからだとばかりは
限らないと思います

永遠には眠れない
死ぬ事は
眠りの延長じゃないから

命の終わりは
死の始まりでもないような
気がしてならない

ああ
肉を食べたい
野菜も食べたい
果物も

もしかしたら
死ぬって
絶対的に永遠に何も食べられなくなる事
食べる必要を
失ってしまう
事なのかな
それとも
食べて排泄の繰り返しから
解放される
事なのかな
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