僕と誰かの狂詩曲(ラプソディー)/月夜乃海花
 
、その通り。馬鹿げでるでしょう?」
唯一、少年は今回マトモな答えを出してきた。

………

Answer.
解答

わたしはただ、希望
を持ちたかった。でも、もうわかりませ
ん。もう、いいんです。

___

結局、この作品は何だったのだろうか。
誰にも理解されることなく、悟られる訳でもなく、通り過ぎられて死ぬ。
我々は書いて読んで殺すのだ。作品を。
これは駄作!あれは傑作!
一番傑作なのは我々そのものの存在だろう。
人生という作品すら潰されるのか。潰すのか?

「もういいんだよ。」

涙を拭く指の温もりが?に伝わる。

「十分やったじゃないか。僕は認めるよ。」

ああ、馬鹿な天使がこんなところに居やがる。

周りには誰もいないし、音だって鳴っていない。だが、そこに居るのを感じる。
でも、それでいいのだ。


「私の人生は僕が理解しているつもりだよ」

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