青月とは名ばかりの満月/アニュリタ
 
明日になれば忘れてしまう満月よ
薄いピンクの光静かに

木星のベージュの光深まりて
秋の夜空の哀しくもあり

火のように燃える火星よ赤赤と
何も照らさず闇にあるらむ

惑星を数個従え廻る月
その軌道想う万年の夢

濁りなき漆黒の闇美しく
ピンクの月に指で触れたい

哀しくも月に吼えると人は云う
たまたま月があっただけだよ

人を恋し月を見し夜を忘れまじ
何はともあれまた会いたいよね



戻る   Point(0)