此処乍ら/
AB(なかほど)
星/女児の日々も夢ゆめ/婆にもなりし面に/
さてもさても/幣振る巫女も/昨日一昨日先一昨日/
野辺の送りの近づきぬ/御仏忘るる/奴となりし夫の顔も/
徒然眺むる/此処乍ら/永久なり想ふ節もあり/
何に笑ふ何に啼く/無始の無辺の虫さへも/命は誰を待つものか/
日出る島とて日落つ/今日儚しとて今日愛しと暮らすこそ/
累葉の祈りなれ
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