此処乍ら/AB(なかほど)
 
          瑠璃色の堅羽に陽をのせて飛ぶもうすぐ未来 光の未来
           残り物こそ福あると先延ばし本当の意味へ届かない日々
           髪の毛座 星々の塵 夢の塵 携帯懐炉消える温もり
           たった今気付いたふりの咳をする ルゴールの沁む渇いた喉で
           振り向いて梅の香を嗅ぐ御影石 涅槃の慈雨に溶けゆくを待つ



なもなきふゆのほし
 をんなごのひゞもゆめゆめ
  ばばにもなりしおもてに
   さてもさても
    ぬさふるみこも
     きのふをとつひさきをとつひ
      のべのおくりのちかづき
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