もしも私が死んだら/月夜乃海花
の診断書をもらってこいと言われて、次の日に精神科に診断書を貰うために会社を休んだ。それを母に報告したら「もう良いから、実家に戻ってこい。」と言われて、診断書を貰ったら速攻で羽田空港に向かうことになった。最後、残った桔梗に「さよなら、ありがとね」と別れを告げてゴミ袋に入れた。
そして、案の定精神科では休職が勧められた。そのまま、羽田空港に向かって札幌に戻った。
今でも花を見ると思い出す。今年の夏を。
必死に生きていた彼を。目立たずとも、大丈夫だと言って必死に気づかれずに生きていた君を。
私の棺にはどうか、桔梗を入れて欲しい。白くて強い子たちを。青も綺麗だろうか。私たちは大丈夫だと、そんな声を聞きながら燃やされて還りたい。そして、桔梗になって歌うのだ。「僕たちは強いんだ、生きているんだ。」眠る時は星のように目を閉じて。
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