紅葉狩り/山人
での間、コースのすべてを把握してしまっているから、下を見ていても「まだ此処か」、「意外と早く此処に来たな」などと感じることができる。尾根の取り付きまで二〇分くらいで着けるかと期待したが、二十三分要した。普通はここで軽く休憩をとるところであるが、休まず登る。コースタイム短縮を意識すると息が上がり、心臓の鼓動がうるさくすら感じられる。そんな時には、歩をゆるめクールダウンしながら登る。つまり登りながら休むという方法だ。これは、ペースを緩めることで心拍数が少し下がるため、コンスタントに距離を稼げる利点がある。
見晴らしの良い、テラス状の地形まで五〇分で至ることができれば、山頂到達時間も大分短縮できるだ
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