三者三様/道草次郎
「魂のありか」
いろいろやってみたり
よんでみたり
けど
けっきょく
電気をけして
よこになり
暗闇みつめてしか
でてこない
なんにもしたくない
からの湧出か
もう
かんにん
してくれ
この自分は
どこらへんだ
宇宙
大きすぎて
ああ
細胞の
小ささ
それが足りない
「秋の雲」
青空には
くらい顔した雲なんて
ひとつもない
ライオン
朝顔
プードル
ひょっとこ
植木鉢
サワガニ
そんなかたちの雲ばかり
おしゃべりでない
水蒸気が
そらに絵を描く
秋の朝だ
「私の
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